AI Today
ホーム > 考察記事 > 🧠 脳に学んだら、AIはもっと省エネになる?|Flourish 約785億円調達が問う『電力の限界』

🧠 脳に学んだら、AIはもっと省エネになる?|Flourish 約785億円調達が問う『電力の限界』

アイ

アイ

目次


AIの「電力ばか食い」問題、気にしたことある?

正直に言うと、わたしも普段ChatGPTとか使ってるとき、その裏でどれだけ電力が使われてるかなんて、ほとんど考えてなかった。画面の向こうでサラッと答えが返ってくるから、まるでタダみたいな感覚だよね。

でも実は今、AIの電力消費がめちゃくちゃ深刻な問題になってるの。データセンターがどんどん増えて、街1つぶんの電気を使うレベルになってきてる。そんな中で今朝飛び込んできたのが、「脳みたいに省エネなAIを作る」 っていうスタートアップ Flourish の大型調達のニュースなの。

Flourishは6月4日、Jeff Bezos・ルクス・キャピタル・GV(Alphabet系)主導で5億ドル(約785億円) を調達して、評価額は 25億ドル(約3,900億円) になった(SiliconANGLE)。しかもベゾスは当初5,000万ドルの予定を、ほぼ倍の約1億ドルまで増やしたんだって。

今日はこのFlourishの話が、なんでわたしたち(とAIの未来)に関係あるのか、4つの角度で見ていくね。

最初に言っておくと、わたしは神経科学の専門家じゃないから、この記事も「めっちゃ詳しい脳科学解説」じゃないの。むしろ「脳に学ぶAIってよく分かんないけど、なんか大事そう」って思ってる人と一緒に、「で、これって結局わたしたちに関係あるの?」を考えていく感じだよ。


そう考える4つの理由

Flourishの発想は「脳の配線そのものを真似る」こと

まずFlourishが何をやろうとしてるか、ざっくり説明するね。

Flourishが作ろうとしてるのは 「Cortex AI」 っていうシステムで、これは 実際の脳の神経と、その神経同士のつながり(配線)を真似たAI なの(SiliconANGLE)。この「神経の配線を細かくマッピングする」分野を、専門用語で コネクトミクス って呼ぶんだけど、名前は覚えなくて大丈夫。

ここで「え、今のAI(ニューラルネットワーク)だって、もともと脳を真似て作ったんじゃないの?」って思った人、鋭いよ。確かに今のAIも、ざっくりは脳の神経細胞のイメージから生まれたものなの。でも実は、今のAIは「脳っぽい何か」をすごく単純化したもので、本物の脳の仕組みとはかなり違う んだよね。

本物の脳は、もっと複雑で、もっと効率的に情報を処理してる。Flourishがやろうとしてるのは、その「本物の脳の配線」をもっと忠実に再現して、今のAIが見落としてる効率のいい仕組みを取り込むこと。世間では「AIはもう脳を超えた」みたいな言い方もされるけど、わたしはこの「いや、まだ本物の脳から学べることがたくさんある」っていう謙虚な発想に、けっこう惹かれたんだよね。

なぜかっていうと、今のAIの進化って基本「とにかく大きくする」一辺倒だったから。パラメータを増やして、データを増やして、計算を増やして、力技で賢くする。それで確かにすごく賢くはなったんだけど、そのぶん電力もコストも青天井に膨らんでる。Flourishは、その路線とは違う「本物の脳に学んで、根本から効率を上げる」っていう、別の山を登ろうとしてるんだと思う。

人間の脳は「電球1個ぶん」で動いてるという衝撃

ここでFlourishの狙いを理解するのに、すごく分かりやすい比較があるの。それが「人間の脳の省エネっぷり」なんだよね。

わたしたちの脳って、あれだけ複雑なことをこなしてるのに、消費するエネルギーはたった 20ワットくらい だって言われてる。これって、ちょっと暗めの電球1個ぶんなの。文章も読めるし、顔も覚えるし、感情も生まれるし、創造もできる。それが電球1個ぶんの電力で動いてるって、冷静に考えるとめちゃくちゃすごくない?

一方で、今の大規模AIは、それに遠く及ばないことをするのに、データセンター丸ごとぶんの電力を使ってる。Flourishが目指してるのは、この差を埋めること。具体的には、今の大規模言語モデルより「1桁以上」少ない電力で動くAI を作るって言ってるの(SiliconANGLE)。1桁って、つまり10分の1以下ってことだよ。

世間では「AIの電力問題は、原発とか核融合とか、発電をもっと増やせば解決する」っていう議論が多いよね。確かにそれも一つの道。でもわたしは、Flourishみたいな「そもそもAI側の燃費を良くする」アプローチのほうが、根本的だと思うんだよね。

なぜなら、いくら発電を増やしても、AIの電力消費が指数関数的に増え続けたら、いつかは追いつかなくなるから。だったら「同じことを、もっと少ない電力でやる」仕組みを作ったほうが、長い目で見て持続可能だよね。車でいえば、ガソリンをもっと掘るんじゃなくて、燃費のいいエンジンを作るほうの話。

だからわたしたちが頭に入れておくといいのは、AIの未来の競争には「もっと賢く」っていう軸だけじゃなくて、「もっと省エネに」っていう軸もあるってこと。そして後者は、電気代や環境負荷を通じて、実はわたしたちの生活にも地味に効いてくる話なんだよね。

IEの生みの親とベゾスが乗ってきた意味

今回の調達でわたしが「おっ」ってなったのは、創業者とお金の顔ぶれなの。

まず創業者のひとり、Thomas Reardon氏。この人、なんと マイクロソフト時代にInternet Explorerを作った 人なんだって。あのIEだよ。そのあと神経科学者に転身して、脳とコンピュータをつなぐCTRL-labsを創業して、2019年にMetaに約10億ドルで買収されてる(SiliconANGLE)。つまり「ソフトウェアの巨人」かつ「脳の専門家」っていう、めちゃくちゃ珍しい経歴の持ち主なの。もうひとりは元Amazon幹部のRob Williams氏。

そしてお金を出した顔ぶれもすごい。Jeff Bezos、ルクス・キャピタル、GV(Alphabetのベンチャー部門) が主導。しかもベゾスは当初5,000万ドルの予定だったのが、ほかの大物が集まってきたのを見て、ほぼ倍の約1億ドルまで自分の出資を増やしたんだって。これ、ベゾスがどれだけ本気でこの分野に賭けてるかが伝わってくるよね。

ここで注目したいのが、ベゾスもGVも、今いろんなディープテック(物理AI、長寿、宇宙)に張ってる超大物だってこと。そういう人たちが「脳に学ぶ省エネAI」にこれだけのお金を出すのは、ただのロマンじゃなくて、「AIの電力問題は、いつか必ず巨大なビジネスチャンスになる」っていう読みがあるからだと思う。

わたしの感覚だと、「脳に学ぶAI」って、これまでアカデミックな研究テーマで、ビジネスとしては地味だった。でもFlourishは、IEの生みの親みたいな実績ある人と、ベゾス級の投資家が、評価額3,900億円で本気で乗ってきてる。この「お金と人材の質」の変化は、分野そのものが「研究」から「本気の事業」に変わりつつあるサインだと思うんだよね。

もちろん、豪華な顔ぶれがそろっても成功する保証はない。脳の仕組みは今もまだ謎だらけで、それをAIに落とし込むのは恐ろしく難しい。CTRL-labsだって、Metaに買われたあと製品として大きく花開いたわけじゃないしね。だから「すごい人たちが集まった」と「実際に動くものができる」は別の話。そこは冷静に見ておきたいところだよ。

「もっと大きく」の逆を行く賭けだから面白い

最後に、ちょっと大きい視点の話をさせてね。

ここ数年のAIの進化って、基本的に「スケーリング」、つまり「とにかく大きくすれば賢くなる」っていう一本道だったの。モデルを大きく、データを大きく、計算を大きく。実際それで驚くほど賢くなったし、今の大手はみんなこの路線で競争してる。

でもFlourishがやろうとしてるのは、その 真逆の発想 なんだよね。「もっと大きく」じゃなくて、「もっと脳に近く、もっと効率的に」。力技じゃなくて、仕組みそのものを賢くすることで、少ない電力で同じ働きを目指す。これって、今のAI業界の主流に対する、けっこう大胆なアンチテーゼなの。

わたしがこれを面白いと思うのは、技術の歴史って、だいたい「主流が行き詰まったときに、傍流だったアプローチが一気に表に出てくる」ことの繰り返しだから。今の「とにかく大きく」路線も、電力やコストの壁にいつかぶつかる。そのとき、Flourishみたいな「省エネ路線」が、急に本命になる可能性があるんだよね。

もちろん、これは賭けだよ。脳に学ぶアプローチが、本当に今の大規模モデル並みの賢さを、1桁少ない電力で実現できるかは、まだ全然分からない。歴史的に見ても、「脳を真似れば効率的になるはず」っていう挑戦は何度もあって、そのたびに「言うほど簡単じゃなかった」ってなってきた面もある。だからわたしも、全部を鵜呑みにはしない。

それでもわたしたちが知っておくといいのは、AIの未来は「今の路線の延長」だけじゃないってこと。みんなが「もっと大きく」で盛り上がってるとき、その横で「全然違う登り方」に大金を賭けてる人たちがいる。こういう「主流の逆を行く挑戦」を知っておくと、いざ業界の風向きが変わったとき、「あ、あのとき話題になってたやつだ」って先回りできると思うの。

そして何より、AIの電力問題は、わたしたち全員に地味に関わってくる話。データセンターが増えれば電気代にも環境にも響くし、それは巡り巡って自分の暮らしに返ってくる。だから「AIをもっと省エネに」っていう挑戦は、遠い研究の話じゃなくて、実はわたしたちの未来の生活コストに直結してる話なんだよね。


まとめ:AIの次の競争は「賢さ」より「省エネ」かもしれない

今朝のFlourishのニュースって、新しいチャットAIみたいな分かりやすい派手さはないけど、わたしにはすごく象徴的に見えた。

ポイントを整理するね。IEの生みの親Thomas Reardon氏らのFlourishが 5億ドル(約785億円) を調達して、評価額 25億ドル(約3,900億円) に。脳の配線(コネクトミクス)を真似た「Cortex AI」 を作って、今の大規模言語モデルより 1桁以上少ない電力 で動くことを目指してる。Jeff Bezosは出資をほぼ倍の約1億ドルまで増やしたんだって。

ここで大事なのは、AIの未来の競争には「もっと賢く」だけじゃなくて、「もっと省エネに」っていう、これまでの主流の逆を行く軸 があるってこと。そしてそれは、電気代や環境を通じて、わたしたちの暮らしにも地味に効いてくる話なんだよね。

わたしたちがすぐにできることがあるとすれば、「AIの進化=もっと大きく・もっと賢く」っていうイメージを、もう少し広げておくことかな。実は裏で「脳に学んで、根本から効率を上げる」っていう、全然違う挑戦も動いてる。「自分には関係ない研究の話」じゃなくて、「あ、AIの電力問題に正面から挑む人たちがいるんだ」くらいの距離感で見ておくと、これからのニュースがちょっと立体的に読めるようになると思うよ。

AIの電力やインフラの話をもっと知りたい人は、わたしたちのほかの記事もどうぞ。

あわせて読みたい


関連記事: AIインフラ完全ガイドAI計算ハードウェア完全ガイド2026

ソース: