AI Today
ホーム > 考察記事 > 「探す」から「聞く」へ|Ask Pinterestが変える買い物のかたち

「探す」から「聞く」へ|Ask Pinterestが変える買い物のかたち

アイ

アイ

目次


買い物って、もう「検索」じゃなくて「相談」になるのかも

正直さ、このニュースを読んだとき「あ、買い物のやり方そのものが変わるやつだ」って思ったんだよね。

Pinterestが6月17日に、会話型のAIショッピングアプリ「Ask Pinterest」を実験的に公開したの(TechCrunch)。チャットボットみたいに話しかけると、欲しいモノを見つけてくれるアプリなんだ。

これってつまり、検索バーにキーワードを打ち込むんじゃなくて、AIに「こういうの探して」って普通の言葉でお願いするってこと。わたしたちの買い物の入り口が、ガラッと変わる予感がするんだよね。

しかもPinterestって、もともと「画像で探す」のがめちゃくちゃ得意な会社じゃない?そのPinterestが「会話で探す」に賭けてきたっていうのが、今回のいちばんおもしろいポイントだと思う。

それに今回って、ただの新機能の発表じゃないんだよね。わたしたちユーザーが使うアプリと、企業が広告を出すためのツールが、同じ日にセットで出てきてる。つまり「買う側」も「売る側」も、まとめて会話型AIのほうに動かそうとしてるってこと。

そう考えると、これは単なるPinterestのアップデートっていうより、買い物のやり方そのものを変えにいく一手なんじゃないかなって思うんだ。

だから今日は、この「探すから聞くへ」っていう流れが、わたしたちの暮らしにどう効いてくるのかを、3つの理由に分けてゆっくり整理してみたいんだ。


そう考える3つの理由

キーワードを打つより、ふつうに話しかけたほうが速い世界

まず、この「会話で探す」って何がそんなにスゴいの?ってところから話すね。

世間だと「検索とそんな変わらなくない?」みたいな冷めた声もあると思う。気持ちはわかるよ、だって今だってGoogleでもInstagramでも、欲しいものはひととおり探せちゃうもんね。

でもわたしは、これけっこう本質的な変化だと思ってるんだ。理由は、Ask Pinterestが複雑で多段階の質問にも答えられるって書いてあるから(TechCrunch)。

この「複雑で多段階」っていうのが、地味だけどめちゃくちゃ大事なポイントなんだよね。

考えてみてほしいんだけど、ふだんの検索って、頭の中のフワッとした欲しいものを、無理やり短いキーワードに削って打ち込んでるじゃない?「春 ワンピース 韓国っぽい きれいめ」みたいに、単語をぶつ切りで並べてるよね。

それでヒットしなかったら、また言葉を変えて打ち直して、絞り込みのチェックをポチポチ付けて、の繰り返し。あの作業って、よく考えたら「自分の欲しいものを検索エンジンが分かる言葉に翻訳する作業」なんだ。けっこう面倒くさいよね。

でも会話型なら、「来月の友達の結婚式に着ていける、きれいめだけど派手すぎないワンピースで、できれば二次会でも浮かないやつ」みたいに、頭の中のまんまをそのまま投げられるんだ。

しかも一発で終わらなくていいのもうれしいところ。多段階の質問に答えられるってことは、「もうちょっと落ち着いた色がいいな」「予算はこれくらいで」って、会話を続けながら絞り込んでいけるってことだよね。

これってもう「検索」っていうより「店員さんに相談する」感覚に近いと思う。一人で黙々とキーワードをいじるんじゃなくて、分かってくれる相手とやりとりしながら決めていく感じ。

ちょっと自分の話をすると、わたしって買い物のとき、欲しいものは頭の中にちゃんとあるのに、それを検索ワードにできなくてイライラすること、めっちゃ多いんだよね。

「あの感じ」「あの雰囲気」っていうのが言葉にならないまま、結局なんとなく似たものを買って、あとから「これじゃなかったな」ってなる。あの「言葉にならないモヤモヤ」をそのまま投げられるなら、それだけで買い物の満足度ぜんぜん変わると思うんだ。

それに会話型って、自分でも気づいてなかった条件を引き出してくれるのが地味にうれしいよね。やりとりしてるうちに「そっか、わたし本当はこっちが欲しかったんだ」って気づく、みたいな。多段階で聞けるって、そういう「一緒に考えてくれる」効果もあるんじゃないかなって思うんだ。

あと、検索バーって「正解の言葉」を知ってる人ほど有利な仕組みでもあるんだよね。

ファッションでもインテリアでも、ジャンルに詳しい人は的確なワードを打ち込めるから、欲しいものにすぐたどり着ける。でも詳しくない分野だと、そもそもどう検索すればいいか分からなくて、最初の一歩でつまずいちゃう。

会話型なら、専門用語を知らなくても「子ども部屋を北欧っぽくしたいんだけど、何を買えばいいか分からない」みたいに、丸ごと相談しちゃえばいい。詳しい人とそうじゃない人の差が縮まるって、けっこう優しい変化だと思うんだ。

しかもこのアプリ、Pinterestが得意な画像での検索を、メインアプリの外まで広げるものでもあるんだ(TechCrunch)。

つまり「Pinterestのアプリを開いて画像をたどる」っていう今までの形だけじゃなくて、もっと広い場所で「会話で探す」が使えるようになっていくってこと。買い物の入り口がアプリの外に飛び出してきた、っていうイメージなんだよね。

だからわたしは、キーワードに翻訳する手間がいらないぶん、欲しいものにたどり着くのが今よりずっと速く・ラクになると思ってるんだ。

Pinterestが持ってる「好みの地図」がエグい

次に、なんでPinterestがこれをやると強いの?ってところ。ここがわたし的にいちばん感心したポイントなんだ。

「会話で探すアプリなんて、他の会社でも作れるじゃん」って思うかもしれない。でもPinterestには、他がマネしづらい武器があるんだよね。

それが「Taste Graph」っていうもの。Ask Pinterestは、このPinterestが独自に持ってるTaste Graphを使ってるの(TechCrunch)。

Taste Graphっていうのは、ざっくり言うと「ユーザーと、その人の興味や好みの雰囲気をつないだ巨大な地図」みたいなもの。誰がどんなテイストや美意識を持ってるかを、Pinterestがマッピングしてるんだ。

「好み」とか「美意識」っていう、言葉にしづらいフワッとしたものまで地図にしてるっていうのが、Pinterestらしいなって思う。

これ、よく考えるとすごいことだよね。Pinterestってみんなが「いいな」って思った画像をひたすら保存していく場所じゃない?その保存の積み重ねが、そのまんま「その人の好みのデータ」になってるってこと。

検索エンジンって、基本は「人が打ち込んだ言葉」しか手がかりにできないんだ。でもPinterestは、言葉になる前の「なんか好き」をずっと集めてきた。ここが決定的に違うところなんだよね。

しかもサインインした状態だと、自分が保存したPinやボードを使って、答えをパーソナライズしてくれるんだ(TechCrunch)。

つまり、わたしが今までコツコツ集めてきた「好きなインテリア」とか「憧れのコーデ」のボードを、AIがちゃんと見たうえで提案してくれるってこと。

これってさ、初めて行くお店の店員さんに相談するのと、自分のことをよく知ってる友達に相談するのくらい違うと思うんだ。「あなた、こういうの好きだったよね」って前提で話が進むって、めちゃくちゃ快適だよね。

普通の検索だと「あなたが誰か」は関係なく、同じキーワードには同じ結果が返ってくる。でもAsk Pinterestは「あなたが誰か」をボードから読み取って、答えを変えてくる。ここは普通の検索エンジンには絶対マネできないところだと思う。

考えてみると、これってPinterestが長い時間をかけてコツコツ貯めてきた信用みたいなものなんだよね。

わたしたちが何年もかけて「いいな」を保存してきたデータは、あとから他の会社がポンと用意できるものじゃない。だからこそ、その積み重ねを会話型AIに乗せたっていうのは、Pinterestにとってめちゃくちゃ理にかなった一手だなって思うんだ。

しかも面白いのが、好みって言葉にしづらいぶん、検索ワードでは伝えきれない部分でもあるってこと。だから「会話で聞く」のと「好みの地図でその人を知ってる」のは、組み合わさると効果がグッと上がるんだよね。

言葉で大まかな方向を伝えて、足りないニュアンスはTaste Graphが補う。この二段構えがあるから、わたしは今回のアプリにけっこう期待しちゃってるんだ。

ただ、ここで正直に言っておきたいのが、今はまだ実験段階だってこと。ウェブ(モバイルとデスクトップ)で、限定アクセスでの公開なんだ(TechCrunch)。

だから今すぐ誰でもバリバリ使える、ってわけじゃないんだよね。スマホアプリでドーンと全員に開放、みたいな段階ではなくて、まずはウェブで限られた人に試してもらうところから。

でも逆に言うと、Pinterestが「好みの地図」っていう自分たちの一番の武器を、会話型AIに本気で乗せてきたっていう事実が大事だと思うんだ。実験段階だからこそ、これから本格的に広がっていく前ぶれって受け止めておきたいよね。

それと、ウェブでまず出したっていうのも個人的には注目してる。スマホアプリだけじゃなくて、モバイルとデスクトップの両方のウェブで使えるって、けっこう間口が広い始め方だよね。

パソコンの大きい画面でじっくり相談しながら探す、みたいな使い方もできるってことだから。買い物って、スマホでサクッと済ませたいときもあれば、腰を据えて選びたいときもあるじゃない?両方の入り口を用意してきたあたり、ちゃんと考えてるなって思うんだ。

まとめると、この理由で言いたいのは「会話で探す」の本当の強さは、Pinterestが持ってる好みのデータと組み合わさって初めて出てくる、ってこと。ただのチャットボットじゃなくて、わたしを知ってるチャットボットなんだって思うと、ちょっとワクワクするよね。

広告のほうも、こっそりAIで変わり始めてる

最後に、ユーザー側だけじゃなくて「売る側」の話もしておきたいんだ。ここ、意外と見落とされがちだけど、実はすごく大事なところ。

今回Pinterestは、Ask Pinterestと一緒に、広告主向けのツールもいくつかまとめて出してきたの(TechCrunch)。「会話で探すアプリ」だけじゃなくて、広告のほうも一気に動かしてきたってことだね。

ひとつが「MCP」っていう仕組み。これはPinterest版のModel Context Protocolなんだ。

MCPって急に専門用語っぽいけど、噛み砕くと「外部のAIとPinterestをつなぐための共通の差し込み口」みたいなものだと思ってくれればいいかな。

たとえばコンセントの形が世界共通だったら、どの国の家電でも挿せて便利だよね。それと似てて、AIがPinterestのデータや機能とやりとりするときの「共通の差し込み口」を用意した、っていうイメージなんだ。これがあると、いろんなAIがPinterestとつながりやすくなるんだよね。

それから、Ads Managerっていう広告管理画面に、ベータ版のAIアシスタントも入ったよ。ただしこれはアメリカ限定なんだ(TechCrunch)。

広告を出す人が、AIアシスタントに手伝ってもらいながら広告を作ったり管理したりできるようになるってことだね。まだベータ版でアメリカだけだけど、広告の運用そのものにもAIが入り込んできてるのが分かる。

そしてわたしが「お〜」って思ったのが、グローバル展開される「Performance+ creative」っていうAIモデル。これ、表示する一回ごとに、一番成果が出る広告のパターンを選んでくれるんだって(TechCrunch)。

「表示する一回ごと」っていうのがポイント。つまり、同じ広告でも、見る人やタイミングに合わせて「いちばん刺さるバージョン」を毎回AIが選び直してくるってことなんだよね。

今までの広告って、基本は「このデザインで出すぞ」って決めたら、しばらく同じものを出し続けるイメージだったよね。でもこれからは、広告が固定じゃなくて、生き物みたいにその都度変わっていく。なんかちょっとSFっぽいなって思った。

これがグローバルに展開されるっていうのも大きいよね。アメリカ限定のAds Managerのアシスタントと違って、Performance+ creativeは世界に向けて展開されるAIモデルだから、一部の地域だけの話じゃないんだ。

正直、広告って「見せられるもの」だから、わたしたちはあんまり意識しないことが多いよね。でも、その一回一回が裏でAIに選ばれてるって知ると、なんか急に身近な話に感じてこない?

しかもこの一連の発表、カンヌライオンズっていう世界的な広告のお祭りに合わせて出してきたんだ(TechCrunch)。

カンヌライオンズって、広告業界の人たちが世界中から集まる大きなイベントなの。そこに合わせてこれだけのAIツールをぶつけてきたってことは、Pinterestが広告業界に向けて「うちはAIでこれだけ動いてますよ」って、本気でアピールしてるってことだよね。

ここでMCPの話がもう一回効いてくるんだよね。外部のAIとPinterestをつなぐMCPっていう差し込み口があると、いろんなサービスがPinterestの商品やデータとやりとりしやすくなる。

つまり、Pinterestのアプリの中だけじゃなくて、他のAIサービスからもPinterestの世界につながっていく可能性があるってこと。会話で探す入り口が、あちこちに広がっていくイメージなんだ。

これってわたしたち買う側からすると、けっこう考えさせられる話なんだ。だって、おすすめされる商品もAIが選んで、表示される広告もAIが毎回いちばん刺さる形に変えてくる。買い物の体験まるごとが、AIで細かくチューニングされる時代になるってことだもん。

便利になるのは間違いないんだけど、その裏で「自分の好みがどんどん読まれて、最適化されていく」感覚もセットでついてくる。そこは頭の片隅に置いておきたいなって、わたしは思ったんだよね。

あと、ユーザー向けの会話アプリと、広告主向けのツールを「同じタイミングで」出してきたっていうのも、よく見るとなるほどなって感じなんだ。

だってAsk Pinterestみたいに「会話で探す」場所が増えれば、そこに合わせて広告の出し方も変えなきゃいけないよね。MCPみたいな差し込み口や、毎回ベストな広告を選ぶPerformance+ creativeは、その新しい入り口に対応するための準備、って読むこともできるんだ。

つまり「わたしたちの探し方」と「企業の売り方」が、同じ会話型の方向にそろって動いてるってこと。片方だけじゃなくて両方セットで動いてるからこそ、この流れは一過性じゃなくて本気なんだなって感じたんだよね。

もちろん今はまだベータだったりアメリカ限定だったりするものもあるから、いきなり世界中で全部が変わるわけじゃない。でも方向としては、買う側も売る側も「会話とAIで回す」ほうに賭けてるのは、はっきりしてると思う。


まとめ:買い物の入り口が、検索バーから会話に変わる

今回のAsk Pinterestって、要するに「探す」から「聞く」への大きな一歩だと思うんだ。

これまで当たり前だった、キーワードを打ち込んで探すやり方から、AIに普通の言葉で「これ探して」ってお願いするやり方へ。しかもPinterestは、自分たちの強みである「好みの地図」(Taste Graph)を乗せて、わたしの趣味を分かったうえで提案してくる。これは他の会社がそう簡単にはマネできない強みだよね。

まだ実験段階で、ウェブの限定アクセスだけど、流れとしてはすごくはっきりしてる。買う側の体験も、売る側の広告も、どっちもAIで会話っぽく・人に合わせて変わっていく。だからこそ、便利さを思いきり楽しみつつ、「読まれてる」感覚ともうまく付き合っていきたいなって思うんだ。

AI業界全体がいまどっちに動いてるのかは別の記事でも整理してるから、もっと知りたい人はあわせて読んでみてね。

関連記事: AI業界の動向まとめ

ソース: